シマヘビは4本の黒い縞模様が特徴ですが、中には縞模様が薄かったり全くなかったりするものもいるようです。
分類 | 爬虫綱 有鱗目 ナミヘビ科 ナメラ属 |
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分布 | 日本(北海道、本州、四国、九州、大隅諸島)に広く分布しています。固有種です。 |
形態 | 全長80-150cm。通常は淡黄色の体色に、4本の黒い縦縞模様が入っていますが、縞がまったくない個体やアゴの辺りが黄色い個体もいます。種小名quadrivirgataは「4つの縞」の意味です。胴体中央部の体鱗は19列あります。腹板は目立つ模様はなく、クリーム色や黄色または淡紅色をしています。体の細さに比べて鱗は大きく、皮膚に柔軟性がないため、あまり大きな餌は飲み込めません。 虹彩は赤く、瞳孔は縦長の楕円形です。 幼蛇は体色が淡黄色です。縦縞はないか不鮮明で、赤褐色の横縞が入っています。 |
生態 | 危険を感じると尾を激しく振るわせ、地面を叩いて威嚇します。 アオダイショウとは違い、あまり木に登らず、地表を素早く動きます。 |
生息地 | 主に耕地や河川敷に住み、草原や森林にも住んでいます。 |
繁殖 | 繁殖形態は卵生で、4-5月に交尾を行い、7-8月に4-15卵を産みます。繁殖期にはオス同士でからみつきあい争うコンバットダンスと呼ばれる行動が見られます。メスは出産直後から、しばらくの間は卵を守ります。 |
豆知識 | シマヘビはアオダイショウ、ヤマカガシとともに、日本国内の農村でよく見られるヘビです。 木に登ることがほとんどなく、地表を這い回るため、交通事故に遭いやすく、生息域が道路や塀などで分断されてしまうとそれを越えることができなくなってしまい、現在では都市の周辺では見かけなくなってきています。 |