体の赤い色が目立ちますね。
指を差し出すと止まってくれるかも!
分類 | トンボ科 アカネ属 |
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分布 | 日本に分布しています。平地から山地にかけて、水田、池、沼、湿地などに生育します。 日本では小笠原諸島、沖縄県を除き各地に広く分布し、奄美大島では過去に確認記録があります。 |
形態 | 全長はオスが32-46 mm、メス:33-45 mm。オスは腹部第2節の下部に副性器(2次生殖器)があり、成熟すると腹部が赤くなります。メスは腹部が淡褐色のものと背面が赤いものがあります。顔面はオスが橙褐色で、メスが黄褐色です。オスは成熟しても頭部と腹部は赤くなりません。複眼は大きく、左右がくっ付き合って一続きとなり、顔面の黒条の凹凸が目立たない個体が多いです。 |
生息地 | 繁殖するのは通常平地または丘陵地、低山地の水田、池沼、溝などです。5月末から6月下旬にかけて夜間に羽化した成虫は朝になると飛び立って水辺を離れ、長距離飛翔に必要なエネルギーの蓄積を行います。十分に体力がついた個体は単独で、あるいは群れを成して日中の気温が20-25℃程度の3000mぐらいまでの高標高の高原や山岳地帯へ移動して、7月-8月の盛夏を過ごします。暑さに弱く、気温が30℃を超えると生存が難しくなるので、このことが季節的な長距離移動の原因と考えられています。酷暑の年には移動先はより高い標高の地域となり、冷夏の年にはそれほど高いところまでは移動しないことが示唆されています。 |
繁殖 | 成熟したオスは朝に草地や樹上でメスを探しながら飛び回り、日中には水辺の植物や地表に留まり縄張りを持ち、メスを見つけると捕まえて交尾を行います。雌雄が結合したまま飛びまわり、稲刈りの終わった水田の水溜りのような産卵適所を探索します。浅い水溜りを発見すると、近くの草むらや地面で午前中から正午過ぎの間に約10分ほど交尾を行い、交尾が終了するとやはり雌雄がつながったまま水面の上に移動します。産卵は水面の上で上下に飛翔しながら雌が水面や水際の泥を腹部先端で繰り返し叩き、その度に数個ずつ産み落とします。産卵が終わると雌雄は連結を解き飛び去り、夕方は単独行動を行うが朝になると再び雌雄が連結して生殖活動に移ります。成虫は11月まで見られ、中には12月上旬まで生き延びるものもいます。 卵は水中や湿った泥の中で越冬し、春に水田に水をはる頃になると孵化し、幼虫(ヤゴ)となります。 |
豆知識 | 夏の昼間の日差しが強い時間帯に、止まっているアキアカネが逆立ちをするのは、日光が当たる面積を減らし体温の上昇を抑えるためと考えられています。 |