佐渡島の豊かな植物相

日本の北限と南限の花が咲き乱れる、「花の楽園」佐渡。

佐渡は北緯38度線上に位置し、この38度線は植生分布の寒地(北方)系と暖地(南方)系の境界とされています。暖地(南方)系植物の北限種として小佐渡の海岸や大佐渡の南東海岸でシイ(スダジイ)、タブ林等がみられます。寒地(北方)系植物の南限種としてエゾノコギリソウなどがみられ、北方系と南方系の植物が同じ地域に自生していることが佐渡の特徴です。

大野亀一面に咲く数十万本ものトビシマカンゾウ

大野亀一面に咲く数十万本ものトビシマカンゾウ

何百年もの歳月をかけて複雑に変形した天然スギ

何百年もの歳月をかけて複雑に変形した天然スギ

また佐渡は離島のため、とりまく環境に影響されやすく、大佐渡山地は強烈な北からの季節風の影響を受けて、標高が1,000m前後の山頂付近は高山帯的、亜高山帯的な植生(ミズナラ・ブナ・ミヤマナラ・ハクサンシャクナゲ等)が形成されています。
佐渡の植物相は約1,700種と多く、暖地、寒地、高山、山地、雪国、海岸、人里と七つの植物群に分けられ、それぞれの地域で豊かな植物相が形成されています。

佐渡島を彩る花の数々

  • ザゼンソウ(座禅草)ザゼンソウ(座禅草)花期:1~3月
  • ユキワリソウ(雪割草)ユキワリソウ(雪割草)花期:3~4月
  • ショウジョウバカマ(猩々袴)ショウジョウバカマ(猩々袴)花期:3~4月
  • フクジュソウ(福寿草)フクジュソウ(福寿草)花期:3~4月
  • ヒトリシズカ(一人静)ヒトリシズカ(一人静)花期:4~5月
  • ヤマシャクヤク(山芍薬)ヤマシャクヤク(山芍薬)花期:4~6月
  • ムラサキケマン(紫華鬘)ムラサキケマン(紫華鬘)花期:4~6月
  • ギンリョウソウ(銀竜草)ギンリョウソウ(銀竜草)花期:4~8月
  • タニウツギ(谷空木)タニウツギ(谷空木)花期:5~6月
  • カタクリ(片栗)カタクリ(片栗)花期:5~6月
  • コマユミ(小真弓)コマユミ(小真弓)花期:5~6月
  • ホタルブクロ(蛍袋)ホタルブクロ(蛍袋)花期:5~7月
  • ツバメオモト(燕万年青)ツバメオモト(燕万年青)花期:5~7月
  • シラネアオイ(白根葵)シラネアオイ(白根葵)花期:5~7月
  • ツルアリドオシ(蔓蟻通)ツルアリドオシ(蔓蟻通)花期:6~7月
  • ツリガネニンジン(釣鐘人参)ツリガネニンジン(釣鐘人参)花期:7~9月

自然環境保全基礎調査・特定植物群落

新潟県自然環境情報図(第5回自然環境保全基礎調査・平成12年環境庁)による佐渡の貴重な植物として、32ヶ所の特定植物群落が選定されています。

番号 件 名 選定基準
1 大野亀のトビシマカンゾウ群落 B・E
2 北小浦の湿生植物群落 D
3 熊野神社のタブ林 A・G
4 小杉立の天然スギ A
5 大倉のアスナロ林 F
6 和木川のサワグルミ林 A
7 ドンデン山のハクサンシャクナゲ群落 E・G
8 佐渡のヤマトグサ B
9 杉池のコナラ林 A
10 豊岡のビワ林 B
11 長谷寺のウラジロガシ林 A・G
12 赤泊のウラジロガシ林 A
13 北岳のブナ林 A
14 達者のカシワ A
15 乙和池の湿生植物群落 D・H
16 小川のマルバシャリンバイ群落 B・H
番号 件 名 選定基準
17 相川の塩湿地植物群落 D
18 相川のスタジイ林 A
19 大安寺のスタジイ林 A
20 尾平神社のスタジイ林 A・G
21 二見神社のスタジイ林 A・G
22 西三川のヤブツバキ林 E・G
23 西三川のアカガシ林 A
24 素浜の砂丘植物群落 D
25 素浜のネコノシタ B・G
26 羽茂のマダケ林 F
27 安養寺のブナ林 A・H
28 小佐渡北端のスタジイ林 A・C
29 片野尾弁天岬のネズ林 D
30 小川のシナノキ・エゾ・イタヤ林 A・G
31 小木の鬼の力持沢のコモチシダ群落 C・G・H
32 田切須のアカガシ林 A・G
7. ドンデン山のハクサンシャクナゲ

7. ドンデン山のハクサンシャクナゲ

9. 杉池のコナラ林

9. 杉池のコナラ林

15. 乙和池の湿生植物群落

15. 乙和池の湿生植物群落

25. 素浜のネコノシタ

25. 素浜のネコノシタ

特定植物群落選定基準

番号 理 由
A 原生林もしくはそれに近い自然林
B 国内で若干地域に分布するが、極めて稀な植物群落または個体群
C 比較的普通に見られるものであっても、南限、北限、隔離分布等分布限界になる産地に見られる植物群落または個体群
D 砂丘、断崖地、塩沼地、湖沼、河川、湿地、高山、石灰岩地等の特殊な立地に特有な植物群落または個体群で、その群落の特徴が典型的なもの(特に湿原についてはもれのないように注意すること。)
E 郷土景観を代表する植物群落で、特にその群落の特徴が典型的なもの(武蔵野の雑木林、阿蘇の山地草原、各地の社寺林。特に郷土景観を代表する二次林や二次草原についてはもれの無いよう注意すること)
F 過去において人工的に植栽されたことが明らかな森林であっても、長期にわたって伐採等の手が入っていないもの
G 乱獲その他の人為の影響によって、当該都道府県内で極端に少なくなるおそれのある植物群落または個体群
H その他、学術上重要な植物群落または個体群(種の多様性の高い群落、貴重種の生息地となっている群落等)

私たちの日々の生活は、佐渡の生物多様性豊かな環境から多くの恩恵を受けて成立しています。このような環境は、限りある資源であり、佐渡独自のものです。今後も、後世に渡って適切に保全・再生していかなければなりません。

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