佐渡の自然を知る

佐渡島はアルファベットの「S」の文字のような特徴的な形をしていて、面積が約855平方キロメートル、海岸線が約280キロメートルもある日本海側で最も大きな離島です。この広さは東京23区や淡路島の約1.5倍に相当します。

日本海側最大の島

日本海側最大の島

大佐渡山地と国中平野

大佐渡山地と国中平野

平安時代末期に成立したとされる「今昔物語集」に佐渡で砂金採取が行われていたとの説話があるほど、古くから金の島として知られていました。鉱山開発が本格化していくのは、越後の上杉景勝が佐渡を支配した戦国時代後期の頃です。鶴子銀山には一攫千金を夢見る人々が全国各地から集まり、「鶴子千軒」と呼ばれるほどの繁栄期を迎えます。新しい鉱脈を求めた鶴子銀山の山師たちによって相川金銀山が発見されると、海辺に十数件の家しかなかった相川の人口は一時期5万人にまで増えたといわれるほど爆発的に人口が増加しました。江戸時代に入ると、佐渡は直轄地(天領)として徳川幕府に直接支配され、徹底した金生産の管理下に置かれますが、日本最大の金銀山として幕府の財政を支えました。

史跡 佐渡金山「道遊の割戸」

史跡 佐渡金山「道遊の割戸」

佐渡金山の水上輪

佐渡金山の水上輪

かつて、歌人である大町桂月が農家の人たちが畑仕事で謡曲を口ずさむ日常を見て「鶯や十戸の村の能舞台」と詠んだ句があるほど、能が暮らしの中に溶け込んでいます。
能の大成者である世阿弥が佐渡に配流されたこともさることながら、能楽師出身で佐渡代官の大久保長安が神事能として定着させたことで、島内各地に広まったといわれています。

本間家能舞台

本間家能舞台

佐渡の文化芸能:鬼太鼓と獅子

佐渡の文化芸能:鬼太鼓と獅子

世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems)とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、世界的に重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。

「トキ」の野生復帰が実現

「トキ」の野生復帰が実現

生きものとの共生を目指す「ビオトープ整備」

生きものとの共生を目指す「ビオトープ整備」

棚田は、単に米を生産する場だけではなく、国土や自然環境の保全、農村の美しい原風景の形成、伝統文化の継承など多様な役割を果たしていると近年注目されています。これらの役割は「多面的機能」と呼ばれており、ここでは棚田が持つ多面的機能の一部をご紹介します。

岩首の朝日

岩首の朝日

北片辺の稲刈り

北片辺の稲刈り

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